Clickteam Fusion 2.5ではじめてのAndroidアプリ作成
2017.01.05
PC・スマホ向けにゲームなどのアプリを作成できるClickteam Fusion 2.5(CF2.5 日本での販売名はインディゲームクリエイター)とAndoroidエクスポータをSteamのセールやHumbleで激安入手していたのですが、CF2.5本体はたまーにちょっといじってほとんど使ってませんでした。新年だしと思い立って、Androidアプリをビルドして自分のスマホで動かしてみようと、スマホにインストール・実行するところまで成功したのでメモ書きしておこうと思います。
ちなみに、CF2.5(Clickteam Fusion 2.5)は日本ではインディゲームクリエイターという名前で販売されていますが、SteamなどでClickteam Fusion 2.5を購入しても、ちゃんと日本語のUIで使用でき中身はインディゲームクリエイターと同じになるようです。
さて、ほぼ下記の公式サイトの記述のまま進めていったのですが、いくつか躓くところがあったので、そこを書いていきます。
Android 簡単ビルドの手順|Clickteam 公式サイト
1. Java Development Kit
JDKのダウンロードとインストール
これは公式の説明そのままで問題なく完了できました。
2. Android SDK
Android SDKダウンロードとインストール
Google Developper サイトの仕様が変わっていて、Android SDKはインストーラーはなくZIPファイルのみでの配布になっています。
ページを日本語にした場合は一番下の「コマンドラインツールのみ入手する」からダウンロードします。

インストールもZIPファイルなので、手動になります。
けっこうディスクスペースを圧迫するようなので、下記の記事を参考に手動インストールを進めていきます。
ディスクを浪費しないAndroid SDKの環境構築方法 - Yahoo!知恵袋
私の場合はCドライブがきつかったでDドライブに「D:\android\sdk」とフォルダを作って、その中にZIPファイルを展開しました。
「D:\android\sdk\tools」ってなってます。
あとは「tools」フォルダにある「android.bat」を実行して、SDKマネージャーから必要なものをダウンロード&インストールしていきます。
公式サイトの内容も見つつ、必要なものをチェックしてインストールします。
私の場合、APIは最新のAPI25とAPI10(公式サイトにAdmob(広告表示)使用時に必要とのこと)をインストールしました。
3. インディゲームクリエイターの設定
これは公式の説明のままで問題なく。
私の環境の場合はこんなかんじに。

4. テスト用ビルド
こちらも公式の説明のままで問題ありませんが、ビルドファイル名は自分の環境に合わせて記述します。
5. デジタル証明書の発行
こちらはGooglePlayストアに登録する際に必要になるかんじですので、野良アプリで使う場合には無視して良さそうですが、このまま進めていきます。
コマンドプロンプトを起動するのですが、私の環境や設定の影響もあり、「管理者モード」で起動しないとデジタル証明書が作成されませんでした。
こちらの記事を参考に管理者モードで起動します。
「【スタートメニューからShift + Ctrl + Enter】」のやり方がお手軽そうです。
管理者権限でアプリを起動する際に役立つ3つのTips
コマンドプロンプトで入力するコマンドは
cd "\Program Files (x86)\Java\jre1.8.0_45\bin"
はJava Development Kitをインストールしたフォルダ名を指定しますので、自分の環境に合わせて変更します。
バージョン表記になる「1.8.0_45」部分とかも変わっていると思います。
テキストエディタなんかにこのコマンドをコピペして、自分の環境に合わせた変更をしてから、またコピーしてコマンドプロンプト内にペースト(右クリックメニューから貼付け)しちゃいましょう。
次のコマンドは
keytool -genkey -v -keystore d:\great-release-key.keystore -alias great_key_name -keyalg RSA -keysize 2048 -validity 10000
このコマンドで重要になるのは下記の2箇所です。
-keystore d:\great-release-key.keystore
「d:\great-release-key.keystore」を自分の環境に合わせて指定します。
「c:\pipoya-key.keystore」とか。
あとで「キーストア名」として使用します。
-alias great_key_name
「great_key_name」こちらも自分の環境に合わせて指定。
「pipoya_key」とか。
あとで「キー名」として使用します。
2つ目のコマンドもテキストエディタで編集してコピペしてやるのが楽だと思います。
あとは公式の説明通りに進めて、キーストアファイルを作成していきます。
最初と最後に入力したパスワードは次の手順でも使用しますので、忘れないようにしましょう。
キーストアファイルの作成を確認したら、コマンドプロンプトを閉じます。
6. リリースビルド
公式の説明通りに、リリースモード部分を入力していきます。
野良アプリの場合はスルーして大丈夫だと思います。

キーストア名は公式の例だと、
「d:\great-release-key.keystore」
キーストアのパスワードは
「キーストアファイル作成時に最初に入力したパスワード」
キー名は公式の例だと、
「great_key_name」
キーのパスワードは
「キーストアファイル作成時に最後に入力したパスワード」
となります。
これで公式の手順は完了したので、あとはビルドするのみです。
CF2.5(インディゲームクリエイター)の上部メニュー「ファイル>ビルド>アプリケーション」でapkファイル(android用のアプリファイル)を出力します。

ビルドしたapkファイルをandroid端末で実行するには、こちらの記事を参考にします。
apkファイルをAndroid端末(実機)にインストールする方法|Android|モバイル/スマートフォン|PHP & JavaScript Room
android端末とPCにdropboxアプリをインストールしておくのが一番楽チンだと思います。
android端末でdropboxアプリを起動して、表示更新して出てきたapkファイルを選択すればインストールすることが出来ます。
インストールしたら、そのまま実行してみます。
こんなかんじで躓きながら2~3時間ぐらい掛かっちゃいましたが、なんとか無事に自分のandroid端末でCF2.5で作ったアプリをインストールして動かすことが出来ました。
CF2.5のデフォルトアイコンのアプリが自分のスマホにインストールされました。
もちろんこのアイコンも変更することができます。試しに微妙に落書きしてあるんですが、ちょっとわかりにくいですねw

アプリの内容はテスト用なので何も操作できない画像が表示されるってだけのものでしたが、初めてだったのでちょっと感動しました。
早くゲームっぽいものとか作ってみたいものです!
アプリのストア登録メモ
ちなみに、GooglePlayストアに登録するには登録費用(1度だけ25ドル(USD))がかかるみたいなので、そのうち登録できるようなアプリが作れたら挑戦してみたいです。
アプリを公開する | Android Developers
CF2.5用のiOSエクスポーターも持っているので、iOSアプリも試してみたいのですが、Macが手元にないのとテストで実行するのにもAppleにお金払わないといけない(年間11,800円)とかあるみたいだったり、違うやり方もあるようだったりなので、またそのうち色々調べてみようと思います。
購入とアクティベーション - サポート - Apple Developer
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- くろまめ - 2017年12月11日 17:24:41 [編集]
本当に助かりました!ありがとうございます。