ウディタでフルカラーPNGのマップチップ画像を使用する際の問題回避
2011.09.10
ウディタでは256色のPNG画像とフルカラー(24,32bit,αチャンネル付き)のPNG画像を扱うことができますが、Photoshopなどで作成したフルカラーPNGの画像をマップチップとして扱う場合にはちょっと問題があります。フルカラーPNGの画像をマップチップとして使うとマップ編集時に、こちらの画面のようにマップチップの透明部分が白く表示されてしまい、少しマップが編集しづらくなります。
これはゲームプレイ時にはちゃんと透明で表示されるものなので、あくまでもマップ編集時だけの表示の問題です。

ちなみに同じ画像をRPGツクールXPで読み込んだ場合はマップ編集時も正常に表示されます。

そこでこの問題の回避方法のご紹介です。
方法はたいへん簡単です。
ウディタの補助ツールとして公開されている「tkool2WOLF+」を使用します。
tkool2WOLF
「tkool2WOLF+」を起動し、マップチップ画像を処理対象として指定します。
ウィンドウ内にポコっと放りこめばOK

画像の種類を「パレット0番透過」としてOKボタンを押します。

最後に開始ボタンを押せば、画像があった場所に新たにフォルダが作られ、そこに処理された画像ができています。

さっそく処理した画像をウディタのDataファルダ内に移動させて、タイルセット設定から読み込んでみましょう。
今までマップチップ画像の透明部分が白色でしたが、黒色に変化しました。

マップ編集画面でもご覧のとおり。
水辺と陸地の境界部分はまだ処理していないままのオートタイル画像なので、透明部分が白色のままですが、これも同じ処理をすればOKです。
木の葉の輪郭など、αチャンネル(透明度)がある部分はちょっと汚くなっていますが、これだけでだいぶ作業しやすくなりますねぇ。

Photoshopで保存した画像の場合はこういった問題があるのですが、他のソフトの場合には問題がでないかもしれません。
もし、今回のような症状でお悩みの方はお試しください。
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この記事へのコメント
k_kouさん
詳しい解説ありがとうございます。
やっぱり保存するソフトによって異なるようですね。
Photoshop(7とCS5で確認)の場合は透明度情報を持つタイプのようですが、保存したPNGをビットマップとαチャンネルを切替て表示できるソフトで確認したところ、ビットマップ情報では透明となる部分を白色にしちゃっているようです。tkool2WOLF+を通したものだとウディタで元々透明色となっているRGB(0,0,0)に変わっています。
詳しい解説ありがとうございます。
やっぱり保存するソフトによって異なるようですね。
Photoshop(7とCS5で確認)の場合は透明度情報を持つタイプのようですが、保存したPNGをビットマップとαチャンネルを切替て表示できるソフトで確認したところ、ビットマップ情報では透明となる部分を白色にしちゃっているようです。tkool2WOLF+を通したものだとウディタで元々透明色となっているRGB(0,0,0)に変わっています。
この問題についてちょっと調べていてこちらにお邪魔させていただいたのですが、私の場合は同じデータでも使用するPCによってきちんと表示されたりされなかったりです。技術的な知識はサッパリなので適当なコメントで恥をかくかもしれませんが、たとえばVGAか何かとの相性だということはないでしょうか?
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URL :
No title - k_kou - 2011年09月10日 13:45:31 [編集]
透明になる色を透過色指定することで透過するタイプ
(指定色から透過色を作成するモノ)だと、
特定のパレットの色を透明色に置き換えているだけなので、
ソレに対応していないソフトは透明色の部分が指定前の色として出力されます。
多分赤色を透過色として指定すれば白じゃなくて赤色になると思います。
逆に透明度情報を予め持つタイプ(透明レイヤー上に描いていくソフトなど)は、
透明色としての情報しか持たないのでちゃんと透過されます。
tkool2WOLF+の場合、
特定のパレット情報の色を消去して、そこを透明色に置き換えてるみたいです。